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【話の肖像画】歌舞伎俳優・中村獅童(48)共演、怪演…新作映画

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産経新聞

兄貴肌の刑事を演じた (C)2021映画「キャラクター」製作委員会 1/1枚  《6月11日公開の映画「キャラクター」(永井聡監督)に出演する》

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 「キャラクター」は売れない漫画家が目撃した殺人犯の顔をキャラクター化して漫画にするというダークエンターテインメントで、主演は漫画家役の菅田将暉(すだ・まさき)さん(28)です。僕は、漫画と事件の関連性にいち早く気づき、その真相を探る刑事、清田を演じる小栗旬(おぐり・しゅん)さん(38)の上司の真壁役です。

 つまり刑事役なんですが、妻の父親が警察官だったこともあり、どこか意識しながら演じていたかもしれません。兄貴肌で人情味があり、同僚からの信頼も厚い刑事という設定です。刑事としての厚みだけでなく、人間としての深みも出したいと思いました。真壁は暴走族だった清田を更生させて警察官にして、昔のまま真壁にタメ口で話す清田の不作法も許す度量の広さや懐の深さがあるんです。

 僕のクランクインは、一家4人殺害事件の現場を検分するシーンから始まりました。たとえば遺体を前にしたとき、真壁のような刑事ならどんな反応をするだろうかと考え、台本になかったのですが、やるせなさそうにため息をついてみたり、役を作り込むというより、できるだけナチュラルに見えるように心がけましたね。

 小栗さんとは映画「隣人13号」(平成17年公開)以来の共演になりますが、とても懐かしかったですし、清田役が彼で本当によかったと思いました。撮影中に何度か、小栗さんと菅田さんが自宅に遊びにきてくれました。趣味が似ていることもあり、いろいろな話をしました。

 僕は基本的に家ではあまりしゃべらないタイプなのですが、スタッフの方から「現場を盛り上げてください」と言われていたので、撮影現場では冗談やおちゃらけトークで、率先してムードメーカーになりましたよ。

 《さらに映画「孤狼の血 LEVEL2」(白石和彌監督、8月20日公開)にも出演。前作に続き、新聞記者を演じる》

 前作から3年後の広島を舞台に、裏社会を治めていた伝説の刑事亡きあと、その遺志を受け継いだ若き刑事、日岡のその後を描いていて、主役の日岡役を松坂桃李(まつざか・とおり)さん(32)が演じています。

 前作の撮影中に、白石監督から続編を作るかもしれないと伺っていて、その時から何がなんでも出演したいと思っていたので、前作に続き安芸新聞の記者、高坂役でまた出演させていただけて本当にうれしかったです。

 高坂は不気味な感じで現れ、ずけずけと突っ込んでくるような嫌なやつです。その異質な雰囲気とかいやらしさが、作品の中でスパイスになっていればいいなと思っています。前作にはなかった松坂さんとの共演シーンでは、熱量のある芝居ができたのではないかな。僕の“怪演”をぜひ見てほしいですね。(聞き手 水沼啓子)

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