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【外信コラム】コロナ禍で増えたペット 飼い主の身勝手に振り回される「パンデミックパピー」

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産経新聞

 半年ほど前、小学生の長女と散歩していると、長女の同級生に出くわした。同級生はうれしそうに「新しい家族なんだ」とリードの先の白い子犬を指さした。一緒にいたお母さんが、新型コロナウイルス対策で遠隔授業となり、「学校がなくて子供が寂しがるから飼い始めた」と説明した。

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 在宅勤務や遠隔授業が続き、「癒やし」や生き物との触れ合いを求めてペットを飼う家庭が増えた。こうした犬たちは「パンデミックパピー(感染症危機の子犬)」と呼ばれている。

 ところが最近、飼うのが大変だと分かって、動物救護団体に引き取りを求める事例が相次いでいる。「大きくなって世話をしきれない」「しつけがうまくできない」など、飼い主の身勝手な都合もあるようだ。

 ワシントン近郊の私の居住地では、3月に入り、ようやく公立学校で対面授業が再開された。昨春以来、ほぼ1年ぶりだ。ただ、そうやって人々が日常生活を取り戻すに連れ、「仕事などで外出機会が増え、ペットの面倒をみられなくなる家が増える」(動物救護団体)ことで飼育放棄が増加すると危惧されている。

 生き物の命を預かる責任の重さはいうまでもない。先日、再び長女の同級生をみかけたところ、見違えるほど大きく成長した白い犬と遊んでおり、ほっとした。(塩原永久)

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