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【外信コラム】アフリカのコロナ事情

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産経新聞

死去したタンザニアのマグフリ大統領(ロイター) 1/1枚  アフリカ東部タンザニアのマグフリ大統領(61)が今月中旬に死去した。2月末に公の場から姿を消したため、新型コロナウイルスに感染して重症化し、海外で治療を受けているとの観測も出た。政府は死因は心疾患だとしている。

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 「アフリカで最もコロナ(の危険性)に懐疑的な指導者」(ロイター通信)と呼ばれたマグフリ氏は昨年、コロナ撲滅を宣言し、感染者・死者数の公表を停止した。「神が人々を守ってくれる」と集団での礼拝を奨励し、ワクチンは「危険だ」として輸入せず、蒸し風呂の方が効果があると訴えてきた。

 コロナ対策では各国が歩調を合わせなければ、ウイルスは人の移動を通じて周辺国、ひいては世界に広がり、撲滅が遠のく。世界保健機関(WHO)は、マグフリ氏の後任としてタンザニア初の女性大統領となったスルフ前副大統領に協力を呼びかけた。

 もっとも、科学的根拠のない治療法が広まったのはタンザニアだけではない。アフリカでは昨年、コロナに有効だという触れ込みで薬草飲料や衣服に付ける「予防バッジ」が流行。今年も大量の「偽ワクチン」が発見されるなど、危機を金もうけに利用する輩も現れている。同じ大陸で過ごす者として、正しい知識が早く定着するよう願っている。(佐藤貴生「千夜一夜」)

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