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【主張】皇位継承の会議 正統守る安定策の検討を

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産経新聞

 政府が、安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議を設置した。来週初会合を開く。

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 安定的な皇位継承の維持は、国家の基本に関わる重要な事柄だ。「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」である天皇が永続する方策を講じる必要がある。政府と有識者会議に課せられた責任は重い。

 皇位継承権は男性皇族が持つ。今上(きんじょう)陛下、皇嗣の秋篠宮殿下ご兄弟の次の世代の男性皇族は、悠仁親王殿下お一人だ。継承権を持つ皇族を増やして皇統の未来を確かなものにしたい。

 有識者会議が設けられたのは、国会が平成29年成立の譲位特例法の付帯決議で安定的な皇位継承策などの検討を求めたからだ。

 有識者会議にまず踏まえてほしいのは、今上陛下から秋篠宮殿下、長男の悠仁親王殿下へと続く現在の継承順を覆してはならない、という点だ。これは憲法、皇室典範にのっとったもので、昨年11月の天皇の国事行為である「立皇嗣の礼」で改めて明確にされた正統の流れである。国民の代表である衆参両院が全会一致で賀詞を奉呈した意義は大きい。

 日本の皇太子(皇太弟、皇嗣)が廃された最後の例は、14世紀末の南北朝合一までさかのぼる。戦乱の時代の不幸な例をまねてはいけない。

 安定継承には、大きく分けて2つの議論が存在する。占領下の昭和22年に臣籍降下(皇籍離脱)を余儀なくされた旧11宮家に属する男系男子の幾人かに皇族になってもらう男系(父系)継承を守る案と、女性天皇や「女系天皇」を認める案だ。

 現存する世界最古の君主国である日本は、初代の神武天皇から、第126代の今上陛下まで継承の経緯が伝えられている。導き出せる最大の原則、特徴は、父方に天皇を持つ男系(父系)によって継承されてきたというものだ。

 加藤勝信官房長官が16日の国会で、「男系継承が古来例外なく維持されてきた重みを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討を行う必要がある」と述べたのは妥当だ。政府は、国民に皇位継承の大原則をきちんと説明してほしい。

 一度の例外もない継承の大原則を破る「女系天皇」や、女系継承を容認するかたちの女性宮家は、歴史的存在である天皇の正統性を損なう禁じ手といえる。

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