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【外信コラム】ワクチン接種に誇り

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産経新聞

サッカー場での新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を視察するジョンソン英首相(左)=1月25日、ロンドン郊外(ゲッティ=共同) 1/1枚  英国では先月下旬、新型コロナウイルスの1回目のワクチン接種を受けた人が2千万人を超えた。接種を経験した国民が人口の3割を上回っただけに、近所で知り合いに会うと「実はワクチンを接種しましてね…」と切り出されることが最近増えた。

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 彼らの体験談を聞く際、最も気になるのは副反応が疑われる症状の有無だ。以前、接種を受けた60代の男女に話を聞いたところ、「(1回目の接種後に)悪寒や頭痛に襲われた」と明かした。ただ、意外にも2回目の接種に対する「恐怖心はあまり感じていない」という。2人は軽度の副反応よりも新型コロナ感染を恐れているようだった。

 昨年末に英国で感染力が強いとされる新型コロナの変異株が流行して以降、2人と同様の考えを持つ国民は増えている。副反応を警戒して接種を拒んできた人が、一転して接種を望むようになった例も目立つ。

 当初の想定より早期にワクチンを開発したメーカーや大学の功績を称賛し、接種を誇りに感じる国民すらいる。「人類が偉業を成し遂げたのだから、(副反応などの)多少のリスクを覚悟するのは当然だ」。接種を受けたある男性は私に力強く言いきった。

 私もいずれ接種を受けるだろうが、そこまでは達観できないかもしれない。(板東和正「ロンドンの甃」)

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