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【ソウルからヨボセヨ】選挙が終わって消えた「政治的消毒士」

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産経新聞

公共交通機関でマスク着用が義務付けられたことを呼び掛ける関係者ら=2020年11月、ソウル(聯合=共同)(画像の一部をモザイク加工しています) 1/1枚  韓国では新型コロナウイルスの新規感染者が最近、1日当たり400人台に落ち着いてきている。先週は346人の日もあった。そんな中、昨年春に目にした風景が全く見られなくなった。街中を消毒して回る政治家や自治体首長の姿だ。

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 昨年4月の総選挙の前は、消毒液が入ったタンクを背負った候補者がこぞって選挙区の街中を消毒。当時のソウル市長で次期大統領選挙の有力候補の一人だった朴元淳(パク・ウォンスン)氏も陣頭指揮を執り、熱心に防疫活動に励み、その姿はテレビ放映されていた。

 ところが、選挙が終わるやこうした奉仕活動は影を潜めた。防疫をアピールした政治家は“にわか消毒士”で、世論を意識したパフォーマンスであることは、韓国国民の多くの反応から伝わってきた。

 熱心に消毒していた候補者には当選した者も落選した者もいる。朴氏に関しては、コロナ禍最中の7月上旬、女性秘書へのセクハラ疑惑が発覚し自ら命を絶ち、疑惑は今もくすぶっている。

 5人以上の会食や会合の禁止。マスクを着けない者のバスやタクシーなどへの乗車禁止。それを守らない者への市民自らの忠告。国民が最低限のルールを守った結果が、感染抑止の数に表れた面もある。政治的なパフォーマンスは求められていない。(名村隆寛)

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