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【台湾有情】外国人記者が急増 「地獄から天国へ」

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産経新聞

台湾の総統府=2005年10月 1/1枚  最近、記者会見の場で、見知らぬ欧米人の姿をよく見かけるようになった。話しかけると、「北京から来たばかりだ」と答える人が多かった。

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 気になって調べたら、2020年末時点で、台湾に拠点を置く外国メディアは19年末と比べて18社増の71社、記者は34人増の124人。それぞれ1年で4割近くも増えた計算だ。

 台湾では昨年、総統選挙や新型コロナウイルス対策の成功、李登輝元総統の死去など注目されるニュースが多かった。だが、それよりもむしろ、中国の習近平政権による外国メディアへの締め付け強化に伴い、中華圏の取材拠点を北京や上海から台北に移したというメディアが多かった。

 「地獄から天国に来た感じだ」。ある北京から来た米国人記者はこんな感想を漏らした。尾行、盗聴、一時拘束などさまざまな取材妨害をしてくる中国と比べ、台湾当局は情報開示に積極的で、外国人記者への嫌がらせは聞いたことがない。報道の自由を保障することは民主主義社会では当然のことだが、台湾で中国の理不尽さを改めて痛感した記者が多かったようだ。

 今後、北東アジア情勢を分析する台北発の記事はますます増えるだろう。新しいライバルたちに負けないように、今年も気を引き締めて業務に励みたい。(矢板明夫)

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