ミャンマー「春の革命」一斉デモで6人死亡 暴力停止合意も弾圧やまず

 【シンガポール=森浩】国軍がクーデターで実権を握ったミャンマーで2日、全国一斉に国軍に抗議するデモが行われた。兵士らがデモ隊に発砲し、地元メディアによると、少なくとも6人が死亡。国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官も出席した東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議は暴力の即時停止で合意したものの、国軍は弾圧をやめる姿勢は見せていない。

 この日は「春の革命」と題し、東京や米ニューヨークなど世界各地でデモ実施が呼びかけられた。ミャンマー国内では、市民らが独裁への抵抗を示す3本指を示しながらデモ行進する様子が見られた。兵士らの銃撃で、北部ザガインなどで死者が出たほか、最大都市ヤンゴンで数十人が拘束されたもようだ。

 2月1日のクーデターから3カ月が経過したミャンマー国内では、クーデター直後のような数十万人規模のデモは少なくなった。国軍が押さえ込みを強めたためだ。それでも数百人規模のものが毎日行われており、国軍も武力行使を続けている。地元人権団体によると、国軍側に殺害された市民は2日時点で累計765人となった。

 ASEANは4月24日の特別首脳会議で、暴力の即時停止で合意したが、国軍は27日付の国営紙に「(合意は)国内の状況が安定したときに慎重に検討する」とする声明を発表。早期の合意実行に消極的な姿勢を示しており、弾圧収束の見通しはついていない。

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