バイデン氏、アフガン撤収を正当化 ビンラーディン殺害10年で声明

 【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は2日、2001年の米中枢同時テロを首謀した国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者を米軍が殺害して2日で10年を迎えたのを受け、声明を発表した。

 バイデン氏は副大統領だった11年、当時のオバマ大統領や安全保障担当の高官らと一緒に、ホワイトハウスの戦況報告室でビンラーディン容疑者に対する急襲作戦を見守ったときのことを「決して忘れない」と振り返り、「私たちは地獄の門までビンラーディンを追いかけ、仕留めたのだ」と強調した。

 その上で、米本土に対するテロ攻撃を二度と起こさせまいとする取り組みの結果、米同時テロを実行したアフガニスタンのアルカーイダは弱体化し、アフガンにおける「米国最長の戦争」の終結と、駐留米軍の完全撤収を実現できるようになったと指摘した。

 同時に「米国は、世界各地に転移したテロ組織の脅威への警戒を怠らない」と述べる一方、「アフガンにおける米国に対するあらゆる脅威を監視し阻止する」とも強調した。

 一方、クリントン元国務長官は2日、CNNテレビの番組に出演し、「米国はイスラム原理主義勢力タリバンによるアフガン政府の転覆と全土支配の可能性に備えて対応しなくてはならない」と訴えた。

 クリントン氏は、米軍撤収を受けてアルカーイダやイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が勢力を伸長させる恐れが出ていることにも懸念を示した。

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