中国が尖閣の地形図公表 衛星で独自測量

 【北京=三塚聖平】中国自然資源省は尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む海域で、衛星画像データなどに基づいて作成した地形図や報告書を27日までに公開した。資源管理や生態環境保護に役立てるとしている。

 だが、同日付の中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は「強い外交的なシグナルを含んでいる」との専門家の見方も伝えた。尖閣諸島に対する領有権を主張する措置とみられる。

 尖閣諸島を構成する魚釣島や北小島、南小島の画像や、水深30メートルまでの周辺海域を含む地形図を公開。さらに「長期間の歴史的な調査成果に基づく」とも主張した。魚釣島の最高地点を「高華峰」との中国側がつけた独自名称で表記した。

     ◇

 加藤勝信官房長官は27日の記者会見で、中国自然資源省が尖閣諸島と周辺海域を独自に測量した報告書を発表し、地形図などを公開したことについて、「報告書に尖閣諸島の資源管理、生態環境保護に関する記述が含まれており、尖閣諸島がわが国固有の領土であるとのわが国の立場とは相いれない」と述べ、外交ルートで中国側に抗議したと説明した。

 加藤氏は「尖閣諸島は歴史的にも国際法上もわが国固有の領土だ。中国側が尖閣諸島やその周辺の海域地形を調査、公表したとしても、そうしたことに何ら変わりはない」と強調した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ