独首相候補にラシェット氏 メルケル氏後継、与党CDU党首

 【パリ=三井美奈】ドイツで20日、メルケル首相が所属する与党、キリスト教民主同盟(CDU)のラシェット党首が、9月の総選挙で中道右派陣営の統一首相候補となることが決まった。CDUの姉妹政党、キリスト教社会同盟(CSU)のゼーダー党首が、ラシェット氏の擁立に支持を表明した。

 メルケル首相は今秋で引退を表明しており、ラシェット氏は「メルケル路線の後継者」として総選挙を戦うことになる。メルケル氏は広報官を通じて、ラシェット氏に祝意を表明した。

 中道右派の統一首相候補選びでは、ラシェット、ゼーダー両党首が名乗りをあげていた。一本化が難航する中、ラシェット氏は19日にCDU幹部会を招集。投票で多数派の支持を取り付けた。これを受け、ゼーダー氏は記者会見で「決定を受け入れる」と述べた。

 ラシェット氏は60歳。経済規模で国内最大のノルトライン・ウェストファーレン州の州首相で、CDUではメルケル氏に忠実な党内中道派に属する。欧州連合(EU)の欧州議員を務めた経験があり、経済、外交でEU協調に前向きな姿勢を示す。

 ゼーダー氏はバイエルン州の州首相で、新型コロナウイルスへの厳しい対策で全国的な人気が高い。統一首相候補選びの難航は、CDU内でゼーダー氏を推す声が広がったためだった。中道右派陣営の支持率は今月初め、27%まで急落しており、ラシェット氏は総選挙に向け、陣営引き締めが課題となる。

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