習近平氏「あらゆる新冷戦に反対」、米を牽制

 【上海=三塚聖平】中国の習近平国家主席は20日、南部の海南省で開催中の「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」年次総会でビデオ演説し、「あらゆる形の『新冷戦』や、イデオロギーの対立に反対すべきだ」と強調した。同盟国などと連携して対中圧力を強めているバイデン米政権を念頭に、「内政干渉は人心を得られない」と牽制(けんせい)した。

 台湾や香港、東・南シナ海などの問題に懸念を示した16日の日米首脳会談後、習氏が対外的な発言を行うのは初めて。

 習氏は対抗姿勢をにじませつつも、日米を名指しで批判することは避けた。米国をむやみに刺激せず、7月の中国共産党創立100年や、来年秋の党大会を無事に迎える思惑もうかがえる。

 習氏はまた、「一国や、数カ国が定めた原則を無理に押し付けることは許されない」と主張した。

 米政府は、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)など中国企業の排除を呼び掛けているが、「人為的なデカップリング(切り離し)は、経済の規律と市場の規則に背き、他人に損失を与えても自分の利益にはならない」と反発した。

 また、発展途上国に対するワクチンなど新型コロナウイルス対策での協力や、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」について、中国の国際貢献をアピールした。

 その上で、「中国市場の巨大な機会を、各方面と分かち合うことを喜んで受け入れる」と述べ、主要国に先駆けて回復が進む経済力を武器に、影響力を拡大させる構えを見せた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ