中国、東・南シナ海で軍事緊張高める 尖閣に60日連続侵入…台湾に戦闘機25機

 習近平国家主席率いる中国が、東・南シナ海で緊張を高めている。中国海警局の船2隻が13日未明、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に侵入しただけでなく、中国軍の戦闘機など25機が12日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したのだ。海警局船による尖閣周辺での航行は60日連続となる。菅義偉首相と、ジョー・バイデン米大統領が16日に行う日米首脳会談を見据えて、挑発をエスカレートさせたのか。

 第11管区海上保安本部(那覇市)は13日、中国海警局船2隻が午前2時15分ごろから、尖閣周辺の領海に侵入したと発表した。領海侵入は今年に入って14日目。2隻のうち1隻は機関砲のようなものを搭載していた。日本漁船に接近しようとする動きを見せたが、海保は漁船の周囲に巡視船を配備して、安全確保に当たった。

 中国は台湾も威嚇した。

 台湾国防部(国防省)は12日、中国軍の「J16戦闘機」14機と、「J10戦闘機」4機、「H6K爆撃機」4機、「Y8対潜哨戒機」2機、「KJ500早期警戒管制機」1機の計25機が、台湾のADIZに進入したと発表した。

 1日の飛来機数としては、国防部が公表を始めた昨年9月以来、最多となった。台湾空軍は哨戒機部隊を派遣した。

 中国は昨年から繰り返し軍機を台湾のADIZに進入させているが、先月から機数を増やしている。バイデン政権が、台湾との政府間接触を拡大するための「新たな指針」を作成するなど、米台が接近を強めていることを牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。

 これに対し、米軍は原子力空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とした空母打撃群が9日、南シナ海で軍事演習を実施するなど、価値観を共有する自由主義陣営を守る姿勢を示している。

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