ソウル、釜山市長選で野党勝利 大統領選前哨戦、文政権に打撃

 【ソウル=時吉達也】来年3月にある韓国大統領選の前哨戦と位置付けられるソウル・釜山両市長選は7日、投開票が行われ、両選挙とも与党候補が敗北を認め、保守系野党候補が勝利した。与党側はともに大差での惨敗となる見通しで、任期が残り約1年となった文在寅(ムン・ジェイン)大統領の政権運営に打撃となりそうだ。

 地上波3社が合同で実施した出口調査によると、ソウル市長選の投票先は最大野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長が59・0%だったのに対し、与党「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業相は37・7%にとどまった。朴氏は同日深夜、「謙虚な心ですべてを受け入れる」と述べ、敗北を認めた。

 釜山市長選の出口調査では、国民の力から出馬した朴亨●(=俊のにんべんを土に)(パク・ヒョンジュン)元大統領府政務首席秘書官が、与党候補を30ポイント以上引き離した。

 韓国では2016年以降、主要選挙でいずれも革新系政党が勝利。昨年4月の総選挙も、与党側が全体の5分の3に当たる議席を獲得する圧勝だった。

 しかし、首都圏の住宅価格高騰が社会問題となる中、住宅難解消に向けた宅地開発を担当する韓国土地住宅公社の職員らが内部情報を基に不正投機を行っていた疑惑が3月に発覚。選挙戦中には文大統領の支持率が就任後最低を記録するなど、政権与党の責任を問う声が強まった。

 両市長選は、ともにセクハラ問題が発覚した与党系前市長の自殺や辞任に伴う補選として実施された。

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