米FOXに1700億円賠償請求 大統領選の虚偽情報で

 【ワシントン=大内清】昨年11月の米大統領選で、集計機の操作による大規模な選挙不正があったとの虚偽の報道で名誉を傷つけられたとして、米投票集計機メーカー「ドミニオン・ボーティング・システムズ」は26日、米FOXニュースに約16億ドル(約1756億円)の損害賠償を求める訴訟を東部デラウェア州の裁判所に起こした。虚偽報道は、大統領選で敗れたトランプ前大統領やその支持者の歓心を買い、視聴率を稼ぐのが目的だったと指摘している。

 ドミニオン社は訴状で、FOXニュースの報道により、同社が民主党のバイデン候補(当時)を勝たせるために製品のソフトウエアを操作した▽製品の採用をめぐり政府当局者との間に不正があった▽同社を所有しているのはベネズエラのチャベス独裁政権の選挙不正に関与した企業である-などの誤った情報が拡散されたと主張。ロイター通信によると、FOX側は「大統領選の報道内容に誇りを持っている」として争う姿勢をみせた。

 ドミニオン社はこれまでも、虚偽情報や陰謀論を拡散させたなどとして、トランプ陣営に参加していたパウエル弁護士や、トランプ氏の個人弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長にそれぞれ約13億ドルの損害賠償を求め提訴。集計機メーカー「スマートマティック」も2月に、FOXニュースなどを相手取り同様の訴訟を起こしている。

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