北ミサイル、搭載能力拡大の可能性 日韓への脅威増す

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は25日に発射した新型弾道ミサイル2発について、改良で弾頭重量を2・5トンに増大させたと主張した。事実なら大幅な小型化なしに核弾頭を搭載できることになり、1月の朝鮮労働党大会で、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が予告した「戦術核兵器開発」でさらに一歩踏み込んだことを意味する。日韓への脅威も一段と高まった。

 北朝鮮が1月14日に実施した軍事パレードで、鉛筆のように先がとがった新型ミサイルの存在が日米韓の専門家の注目を集めた。

 北朝鮮が2019年5~8月に4回発射した短距離弾道ミサイル「KN23」と同タイプだが、ミサイルを積んだ移動式発射台が4軸8輪から5軸10輪に大型化し、ミサイルの胴体も一回り大きくなっていた。

 北朝鮮が今回発射した2発がこのKN23改良型。北朝鮮は、2発が600キロ飛行したと主張し、日韓が捕捉した約450キロと差があるが、19年の最初の試射より飛距離が着実に伸びているのは確かだ。韓国全域に加え、西日本の一部を射程に収める可能性がある。

 北朝鮮による核ミサイル開発では、核弾頭の小型化がネックとみられてきた。だが、北朝鮮の主張通り、2・5トンまで弾頭重量が増えたのなら、小型化の途上でも核弾頭を搭載できる可能性が出てきた。戦略核兵器とは違って近距離の標的を狙う戦術核兵器の技術の進歩を印象付けた。一方で、弾頭重量の増加を懐疑的にみる専門家もいる。

 北朝鮮は、固体燃料エンジンもさらに改良されたと説明。燃料注入に時間がかかる液体燃料型に比べて即座の発射が可能となる。

 北朝鮮メディアによると、金氏は平壌の新たな住宅区建設予定地を視察。発射の視察より、住民生活の改善への取り組みをアピールすることを優先させた。

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