米国務・国防長官が訪韓 「中国、北は前例なき脅威」 日韓改善に期待感

 【ソウル=名村隆寛、ワシントン=黒瀬悦成】米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が17日、日本を離れて韓国入りし、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相、徐旭(ソ・ウク)国防相とそれぞれ会談した。韓国側によると、オースティン氏は国防相会談で、「北朝鮮と中国による前例なき脅威」に対処する上で「米韓同盟はかつてなく重要だ」と強調。「日韓関係改善を通じた日米韓協力」の重要性を指摘し、日韓の関係改善にも期待感を示した。

 バイデン米政権の発足後、米韓の外交・安全保障のトップによる直接会談は初めて。米国務長官と国防長官の同時訪韓は2010年7月以来となった。

 外相会談でブリンケン氏は「中国は強圧的に香港の自治権を侵害しているほか、新疆(しんきょう)ウイグル自治区などで人権を侵害し、南シナ海で領有権を主張している」と中国を非難した。

 ブリンケン氏は北朝鮮についても、独裁政権が「自国民を体系的、広範囲に虐待している」とし、「韓国と日本を含む同盟諸国と北朝鮮の非核化に向けて努力を続ける」と発言。鄭氏は「朝鮮半島の平和プロセスを確固として定着させること」に期待を寄せた。

 米国側は18日の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を含む今回の訪韓で、「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向けた最大懸案である中国に関し、韓国がどのような認識を示すかを注視している。北朝鮮の核問題に関しても、韓国が日米と足並みをそろえる意思を有するのかを見極めたい考えだ。

 他方、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は米韓同盟の重要性を確認しつつも、対話を通した北朝鮮との関係改善や朝鮮半島の非核化を目指す立場だ。経済的関係の深い中国には強い態度をとれず、世論の反発から日本との安保協力強化も難しそうだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ