韓国・文大統領演説の“不純な思惑” 抗日精神の「三・一運動」を美化、酔いしれる“ファンタジー近代史” 狙いは政権の正当性確保

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の真意は何なのか-。日本の植民地統治に抵抗して起きた「三・一独立運動」を記念する1日の政府式典での演説について、日本の一部メディアは「日本に対話を呼びかけた」「日韓関係改善に前向き」と報じている。だが、2017年の就任以来、数々の「反日」暴挙を放置してきた人物だけに、単純に信用するのはあまりにも危険だ。韓国事情に精通するジャーナリストの室谷克実氏は人気連載「新悪韓論」で、文氏が酔いしれる「ファンタジー(妄想)近代史」と、不純な思惑に迫った。

 文大統領は、今年の「三・一節(独立運動記念日)」の演説で、日本に対して何を言うか。日本のマスコミも、韓国のマスコミも、その一点が関心事だった。だから、「日本といつでも対話する準備ができている」といった、気の抜けたビールのような話にあきれた。

 しかし、演説全文を素直に読むと、文氏の言いたいことは「現在の問題である対日」ではなかったことが分かる。

 三・一運動をどこまでも美化し、今日の韓国が誇りとすることはすべて、三・一抗日精神に発するのだというファンタジー近代史こそ、彼の演説の基調だった。そこには、三・一精神の正しい継承者は文在寅グループだとの示唆が見え隠れしている。言うならば、「半島南部型左翼民族主義」のお披露目第一幕だったのだ。

 日本語訳で7244字の演説のうち、4650字が三・一運動の美化と、今日の事象と結びつける牽強付会(けんきょうふかい=自分の都合のいいように、強引に理屈をこじつけること)に費やされている。そこで、世界に誇るべき今日の事象の代表例として取り上げられたのが、新型コロナウイルスの「K防疫」だった。

 K防疫に対する評価は、さておく。

 文氏はこの演説で、1918年のスペイン風邪、その後のコレラの流行を取り上げ、「日帝は植民地の民衆を伝染病から守れませんでした」と断じた。

 明治になり、朝鮮に足を踏み入れた日本人は、ソウルの中心地である鍾路(チョンノ)も、南大門(ナンデムン)付近も人糞だらけの状況に驚愕(きょうがく)した。男も女も道端で大小便を垂れ流すのが当たり前だったからだ。

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