橋本氏就任に各国メディア反応 キス強要の過去にも言及

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏が就任したことには、海外メディアも高い関心を示した。

 米AP通信は「役員会や、政治の場で女性が過小評価されている日本で、女性が(会長に)任命されたことは画期的かもしれない」と指摘した。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は橋本氏について、森喜朗前会長が自民党幹事長を務めていた当時に政界入りし、森氏の派閥に加わったと紹介。橋本氏は森氏の「操り人形」だとする日本国内の識者の発言を伝えた。一方、「少なくとも別の高齢男性の起用が退けられたことに、日本の女性たちは、いくらかの希望を見いだしている」とも分析した。

 英紙ガーディアン(電子版)は「(橋本氏の就任によって)森氏の女性蔑視発言の問題に決着をつけ、大会が直面している無数の問題に集中できるようになることを五輪関係者は期待している」と伝えた。

 韓国の聯合ニュースは、過去にフィギュアスケートの高橋大輔選手に無理やりキスしたと報じられたことに言及し、橋本氏が当時、「優越的な地位を利用した事実上の性暴力だ」と指摘されたと報道。ジェンダー問題で辞任した森氏の後任として「適切ではない」との日本の専門家の意見を紹介した。

 中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は18日の記者会見で、橋本氏就任について「日本の内政であり論評はしない」とした上で、「東京五輪の成功のため日本側と密接に協力したい」と述べた。

 一方で中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は橋本氏について「政界に入ってからは菅義偉首相をはじめ要人との関係が密接だった」と指摘した。(ニューヨーク 上塚真由、ロンドン 板東和正、ソウル 桜井紀雄、北京 三塚聖平)

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