中国、始皇帝ドラマが物議、「暴君礼賛」に懸念の声

 中国で秦の始皇帝を扱った国営中央テレビのドラマ「大秦賦」が物議を醸している。始皇帝は初の中国統一を成し遂げたが、激しい言論弾圧を行い圧政を敷いたとされる。会員制交流サイト(SNS)には「暴君の礼賛」「歴史の美化」との声も。習近平指導部による集権を正当化する狙いではないかと懸念する人もいる。

 紀元前221年、秦王は他国を滅ぼして初の皇帝に。貨幣や文字、度量衡を統一した。一方で言論弾圧「焚書坑儒」や、「法家思想」による厳しい統治は中国で批判的に受け止められてきた。

 「大秦賦」は全78話。昨年12月に公開されると、SNSでは迫真の戦闘場面や豪華な出演者への関心に加え、「暴政賛美だ」との主張が出た。

 武漢大学の歴史学者、馮天瑜教授は文章で「比類ない暴君を政治的高みに押し上げた」と批判。「人民による政治は君主統治より強い」と、専制君主による集権政治の美化に警鐘を鳴らした。(共同)

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