米、中国石油大手を禁輸対象に追加 南シナ海巡り安保脅威
米商務省は14日、石油大手の中国海洋石油を米国製品などの輸出禁止措置の対象に追加したと発表した。中国による南シナ海での軍事拠点化を支援し、米国の安全保障上の脅威に当たると判断した。20日の政権交代前に、中国への圧力を一段と強めた。
商務省は、中国が南シナ海で人工島を造成して近隣国の主権を侵害したと説明。海洋石油は南シナ海で石油やガスの採掘を繰り返し行い、政治的リスクを高めたと指摘した。ロス商務長官は「近隣国を脅かす行為だ」と非難した。
米政府は海洋石油を中国軍に関連する企業として投資を禁じるリストにも加えている。(共同)