米統合参謀本部、首都暴動を「凶悪」と非難 新たな議事堂襲撃計画も浮上

 【ワシントン=黒瀬悦成】米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長ら統合参謀本部のメンバー8人は12日、トランプ大統領の支持勢力による連邦議会議事堂襲撃・占拠事件について「凶悪な暴動であり、憲法に基づく(民主的)手続きへの直接の攻撃だ」などと非難する声明を全軍向けに発表した。

 声明は「軍人は米国の価値と理想を体現しなくてはならない」とし、「憲法に基づく手続きを妨害する全ての行動は違法だ」と強調。「次の全軍最高司令官は20日に就任するバイデン次期大統領だ」と指摘し、全軍将兵に対し「任務への集中」を呼びかけた。

 6日の議事堂襲撃には元警官が参加していたことが明らかになっており、この日の声明は将兵らに軽挙妄動を戒める狙いがある。

 また、大統領選で「本当はトランプ氏が勝っていた」と嘘の主張を展開する陰謀論者の間では、トランプ氏が近く軍を動員して戒厳令を布告する、といったデマ情報が飛び交っており、声明は、こうした流言飛語を打ち消す意図も込められているとみられる。

 一方、連邦捜査局(FBI)などは12日、民主党の下院議員団にトランプ支持勢力をめぐる治安情勢に関し説明した。

 説明に参加した議員がFOXニュースに語ったところでは、武装した数千人規模のトランプ支持勢力が20日の大統領就任式を前に議事堂周辺を取り囲み、民主党議員が議事堂に入るのを阻止する計画の存在が明らかになったとしている。

 下院の安全保障関連の委員長を務める複数の同党議員は声明で「重大な懸念」を表明し、「国内の過激な暴力主義者による扇動的な攻撃を阻止しなくてはならない」と訴えた。

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