米民主党、トランプ氏弾劾決議案提出 史上初2度目

 【ワシントン=黒瀬悦成】米連邦議会議事堂がトランプ大統領の支持勢力に襲撃・占拠され5人が死亡した事件を受け、下院民主党はトランプ氏の弾劾訴追決議案(起訴状に相当)を11日に下院に提出した。ペロシ下院議長によると、下院本会議は11日、憲法修正25条に基づきトランプ氏を解任するようペンス副大統領に要求する民主党提出の決議案を可決させ、ペンス氏が応じない場合は弾劾決議案の審議を開始するとしている。残り任期が10日となったトランプ氏は窮地に立たされようとしている。

 ペロシ氏は民主党議員らに向けた書簡で「大統領はわが国の憲法と民主主義に対する喫緊の脅威であり、私たちは直ちに行動する必要がある」と強調した。

 修正25条の規定では、副大統領と閣僚の過半数が「大統領は職務遂行不能な状態にある」と判断した場合、大統領を解任して副大統領を大統領代行にすることができる。

 下院本会議で民主党は、全会一致での決議を呼びかける。共和党議員の反対で全会一致は阻止されるのが必至であるため、決議案は審議の上、賛成多数で可決される見通し。ペンス氏が決議後24時間以内に25条適用に応じなければ、弾劾訴追決議案を週内に可決させるとしている。

 トランプ氏は2019年、下院で弾劾訴追を受け、上院の弾劾裁判では無罪となった。米大統領が任期中に2回も弾劾の対象となるのは初めて。

 上院での弾劾裁判に関し、民主党のクライバーン院内幹事は10日のCNNテレビの番組で、トランプ氏の任期が20日に切れることから、バイデン次期政権下で行われる可能性があると明らかにした。

 その場合、上院での次期政権の閣僚の指名承認手続きを優先させるため、弾劾裁判の開始はバイデン次期大統領が就任して100日後以降になるとの見通しを示した。

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