世界初の集団免疫目指す 島国セーシェル接種開始

 インド洋の島国セーシェルが10日、新型コロナウイルスワクチンの接種を開始した。人口約10万人に対して十分な量のワクチンを供給できる見通しが付いており、政府は免疫を持った人が増えて感染拡大を抑える「集団免疫」を確立する世界初の国を目指す。セーシェルではコロナ禍が主要産業の観光を直撃。海外に向けた「安全安心なリゾート地」のアピールは経済復興にとって重要な鍵を握る。

 ただ新型コロナワクチンには未解明な点が多く、獲得した免疫が短期間で消滅してしまう恐れも現時点では否定できない。ワクチン普及が集団免疫に直結するかどうかは不透明なのが実情だ。

 接種は中国の製薬大手、中国医薬集団(シノファーム)のワクチンで、アラブ首長国連邦(UAE)から5万回分の寄付を取り付けた。1月末には英アストラゼネカ社とオックスフォード大が開発したワクチン10万回分も確保できるという。10日はラムカラワン大統領や閣僚などが接種した。ラムカラワン氏は「世界で一番先に、18歳以上が少なくとも接種率7割となる状態を目指す」と述べ、達成した上で新型コロナの安全宣言を出したい考えを表明した。(共同)

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