慰安婦訴訟 茂木外相、韓国外相に直接抗議「考えられない異常事態」 国際司法裁提訴も視野

 茂木敏充外相は9日、元慰安婦訴訟で日本政府に賠償を命じた韓国地裁判決を受け、韓国の康京和(カンギョンファ)外相に電話で直接抗議した。茂木氏はこの後、訪問先のブラジルからオンライン形式で記者会見し「国際法上も2国間関係上も到底考えられない異常事態が発生した」と強調。国際司法裁判所(ICJ)への提訴も念頭に「あらゆる選択肢を視野に入れて毅然(きぜん)と対応する」と述べた。

 電話会談で茂木氏は「国際法上の『主権免除』の原則を否定し、原告の訴えを認める判決を出したことは極めて遺憾であり、断じて受け入れられない」と指摘。慰安婦問題は2015年の日韓合意などで解決済みだとして、国際法違反の是正に向けた措置を早急に講じるよう迫った。

 また、「日韓は旧朝鮮半島出身労働者問題などで非常に深刻な関係にあるが、今回の判決で事態は急速に悪化する」とも伝えた。康氏は韓国側の立場を説明した上で「冷静な対応が必要だ」と述べた。電話は約20分間だった。

 茂木氏は引き続き康氏に是正措置を促していく考え。日本政府は韓国側の対応を見極めつつ、ICJへの提訴も検討している。

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