台湾密航試みた香港民主派10人に実刑判決 中国の裁判所

 【北京=三塚聖平】中国広東省の深●(=土へんに川)(しんせん)市塩田区人民法院(裁判所)は30日、今年8月に香港から台湾に密航しようとして中国当局に拘束され、違法越境罪などに問われた香港の民主活動家ら12人のうち10人に対し、懲役3年から7月の実刑判決を言い渡した。香港メディアによると、残る未成年の2人は不起訴となり、香港警察に身柄を引き渡されたという。

 裁判所によると、10人のうち2人は密航を組織したとして違法越境組織罪でそれぞれ懲役3年と同2年を、違法越境罪に問われた他の8人は全員、懲役7月を言い渡された。違法越境組織罪は、最高で無期懲役が言い渡される可能性があった。10人に対しては、最大で2万元(約32万円)の罰金の支払いも命じた。

 12人は8月下旬に、香港から高速のボートで台湾に密航しようとしたところ、南シナ海上で中国当局によって拘束されていた。

 中国本土の刑事手続きをめぐっては、弁護士の接見が認められないといった問題点が指摘されており、12人の家族らが香港での裁判を求めていたほか、米国も懸念を示していた。中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は30日の記者会見で、「中国の司法機関は厳格に法に照らして事件を処理している」と述べ、正当な手続きが行われていると主張した。

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