コロナ禍の中、元慰安婦不在の誕生会 尹美香被告に批判

 【ソウル=名村隆寛】韓国で元慰安婦のための公的補助金を不正受給し寄付金を私的流用したなどとして、業務上横領や詐欺などの罪に問われている元慰安婦の支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」の前理事長で国会議員の尹美香(ユン・ミヒャン)被告が、新型コロナウイルス感染拡大の中、元慰安婦の誕生祝いと称してマスクをせずにワインパーティーを開いたことで批判されている。

 尹被告は今月、パーティーで知人5人と楽しそうな表情で撮った写真をSNS(交流サイト)で公開。「(元慰安婦の)吉元玉(キル・ウォノク)さんの誕生日をお祝いし、健康を祈願」などとする文章を添えた。韓国では13日、新型コロナ感染者が過去最多の1030人となり、市民らから批判が殺到した。波紋が広がる中、尹被告は同日、写真を削除した上で、「危機の中、慎重さを欠いた」と謝罪した。

 92歳の吉さんは認知症を抱えており、問題のパーティーには参加していなかったことも、尹被告に対する非難を強める形となった。市民や保守系野党だけでなく、尹氏が所属する左派系与党「共に民主党」からも「おばあさんをまた利用し、言い訳にした」「本人不在の誕生会というものがあるのか」といった批判が出ている。

 吉さんの家族は「誕生会の連絡を受けたこともない」と、尹被告の言動に不快感を示しているという。コロナ感染拡大の中での軽率な行動よりも、韓国世論の批判は、尹被告が元慰安婦を口実にしたことに集中している。

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