バイデン氏、外交・安保の閣僚候補ら紹介 「米国が世界を率いる」

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領は24日、地元の東部デラウェア州ウィルミントンで記者団を前に次期政権で外交・安全保障政策を担う閣僚候補とホワイトハウス高官を紹介した。

 バイデン氏は、壇上に並んだ6人の閣僚候補らを前に演説し、「米国は戻ってきた。米国は世界を率いる用意がある」と述べ、世界における米国のリーダーシップを回復させ発展させていく意向を示した。

 バイデン氏はまた、「米国は同盟諸国と組んだときが最も強力だ、というのが私の信念だ」と述べ、トランプ政権が掲げた「米国第一」主義から決別し、「同盟重視」を前面に打ち出していく立場を表明した。

 同氏は一方で「無用な軍事紛争に関与することなく米国を安全にしていく」とし、対外介入に慎重な姿勢を取っていくことを明らかにした。トランプ政権がここへきて急ピッチで進めるアフガニスタンやイラクからの米軍撤収の問題には言及しなかった。

 ケリー元国務長官を気候変動問題担当の大統領特使に任命することに関しては、「気候変動はホワイトハウスの戦況報告室での議題となる」と語り、この問題を安全保障上の重要懸案として扱っていく考えを明らかにした。

 ケリー氏はあいさつで、バイデン氏が来年1月20日の就任初日に気候変動をめぐるパリ協定への復帰を表明すると述べていることに関し「正しいことだ」と述べつつ、「パリ協定だけでは不十分だ」とし、さらに厳格な環境対策を推進する構えを示した。

 国務長官に指名されるブリンケン元国務副長官は「米国とは地球に残された最後の希望だ」と述べ、世界的な懸案の対処に向けた多国間の取り組みで米国が主導的な役割を果たしていくと強調した。

 一方、ホワイトハウス当局者は24日、国家情報長官が大統領に毎朝提出する機密報告書「大統領日報」(PDB)をバイデン氏にも同時に提供することを許可する決定を下したことを明かにした。政権移行手続きの一環としている。

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