バイデン次期政権 閣僚は堅実陣容 実務派元高官で「多様性」も

 【ワシントン=黒瀬悦成】米次期大統領に就任する見通しとなった民主党のバイデン前副大統領が23日に発表した次期政権の外交・安全保障関連の閣僚および高官の陣容は、国務長官に指名されるアントニー・ブリンケン元国務副長官を筆頭に、政治的に穏健な実務派の元政府高官らで固めた堅実な人選となった。

 ブリンケン氏はバイデン氏の20年来の盟友で、オバマ前政権で国務副長官に加え、大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)、当時副大統領だったバイデン氏の補佐官(同)を務めた。次期政権で大統領補佐官(同)に起用されるジェイク・サリバン氏もバイデン氏の補佐官(同)を務め、ブリンケン氏とも非常に近い。

 国務長官の人事では、オバマ前大統領が自身の下で国連大使や大統領補佐官(同)を務めたスーザン・ライス氏を強く推し、一時は有力候補と目された。

 しかし、民主党が上院選(定数100)で過半数を奪還する見通しが微妙となる中、前政権での中東政策の不手際を共和党や保守勢力から批判されているライス氏を起用すれば、仮に共和党が上院の過半数を維持した場合に指名承認を受けるのが困難になるとの判断もあったとみられる。

 ライス氏は前政権で対中融和派と見なされ、日本政府との関係も良くなかったことから、日本にとっては安心材料となった。

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