国務長官にブリンケン氏 バイデン氏が外交・安保関連閣僚を発表

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領は23日、次期政権の外交・安全保障関連の閣僚やホワイトハウス高官の人事を発表した。国務長官には、オバマ前政権下で国務副長官を務めたアントニー・ブリンケン氏(58)を指名するほか、国家安全保障問題担当の大統領補佐官には、副大統領時代のバイデン氏の下で安全保障問題担当補佐官を務めたジェイク・サリバン氏(43)を起用するなど、前政権の安保政策を支えた顔ぶれの再登用が目立つ陣容となった。

 ブリンケン氏は2015~17年の国務副長官時代、アジア太平洋地域に外交・経済戦略の軸足を移すとしたオバマ前政権の「リバランス政策」を主導したほか、イラクやシリアで台頭したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)対策にも当たった。

 米情報機関を統括する国家情報長官には、前政権下で中央情報局(CIA)副長官などを務めた女性のアブリル・ヘインズ元大統領首席副補佐官(国家安全保障問題担当)(51)を起用する。就任すれば初の女性長官となる。

 国境の対策などを担う国土安全保障省の長官には、就任すれば初の中南米系移民の長官となる、アレハンドロ・マヨルカス元国土安全保障副長官(60)を指名する。

 また、04年大統領選の民主党候補だったケリー元国務長官(76)を気候変動問題担当の大統領特使に任命する。ケリー氏は、気候変動に関する「パリ協定」の策定で枢要な役割を果たしたとされる。

 国連大使には、黒人女性のリンダ・トーマスグリーンフィールド元国務次官補(アフリカ担当)を指名する。

 サリバン氏とケリー氏を除く4人は、それぞれ上院での指名承認を経て就任する。上院は現在、共和、民主両党のどちらが多数を握るか確定していないが、いずれの人事も特に問題視されることなく承認されるとの見方が支配的だ。

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