中国、香港4議員の資格剥奪 民主派15議員も抗議で集団辞職

 【北京=西見由章】中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)常務委員会は11日、「香港独立」を支持したり、外国に香港への介入を求めたりした香港立法会(議会)の議員は資格を剥奪するとの決定を採択した。これを受けて香港政府は同日、来年9月に延期された立法会選に関して同様の理由で立候補資格が認められなかった民主派の現職議員4人について、議員資格を剥奪した。

 他の民主派議員15人は11日、抗議のために集団辞職すると発表。現立法会(定数70)は41議席を持つ親中派がほぼ独占することになる。

 中国政府の判断に基づいて立法会から民主派議員が排除される構造が強まり、6月施行の香港国家安全維持法(国安法)によって進む「一国二制度」の形骸化がさらに加速しそうだ。

 米大統領選で民主党のバイデン前副大統領の当選が確実となり「政権移行期」に入る中、中国側は香港問題で新たな手を打ち、同氏やトランプ大統領の反応を探っている可能性がある。

 決定によると、立法会議員は(1)香港独立を宣伝・支持(2)中国による香港への主権行使を拒絶(3)外国や国外勢力が香港に干渉することを要求-したと認定された場合、議員資格を失う。中国が主権を持つことを前提とする「香港特別行政区」に「忠誠」を尽くさなかったと判断された際も適用される。中国政府や香港政府に批判的な議員が資格を剥奪される恐れが高まった。

 栗戦書・全人代常務委員長は今回の決定について「一国二制度を堅持し、より完全なものとする重要な立法だ」などと強弁した。

 全人代常務委は2016年に香港基本法の解釈を通じ、立法会選で当選しながら就任宣誓を規定通り行わなかった反中派の新人議員について、議員資格を剥奪する判断を下した。

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