米大統領選後の世界の秩序「3つのシナリオ」 共和、民主両党に共有される「中国批判」…米中覇権争いは継続か

【米中新冷戦】

 米大統領選は歴史的大接戦となり、勝者が確定しない混乱した状況がしばらく続きそうだ。ただ、民主党のジョー・バイデン前副大統領が当選する可能性がでてきた。

 まず、選挙後における世界の秩序に関する3つのシナリオを提示する。(1)米国と中国の覇権争いが継続する「米中新冷戦」の世界(2)米国が覇権国として主導する世界(3)中国が覇権国として主導する世界-という3つのシナリオだ。

 米大統領選を通じて明らかになったことは、誰が米国の大統領になったとしても、米中覇権争いは継続するという事実だ。

 ドナルド・トランプ大統領は、選挙に勝利するためにも中国に厳しい姿勢を貫いた。マイク・ポンペオ国務長官をはじめとする閣僚らも厳しい中国批判を繰り返したが、バイデン氏も10月のテレビ討論会で、「中国に国際ルールを守らせる」と明言している。

 この中国批判は、共和、民主両党に共有されている。バイデン氏の対中姿勢は、トランプ氏のそれに比較すると迫力に欠けるが、厳しい対中姿勢は当初の間は継承されると思う。ただ、この厳しい対中姿勢は、時の経過とともに弱くなっていくのでないかという懸念がある。

 一方、中国は新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)を引き起こした当事国でありながら、謝罪をしない。中国に批判的な国などに強圧的な「戦狼外交」を展開し、人民解放軍の増強を継続するなど、日本を含む周辺諸国への圧力を強めている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ