テドロス氏「集団免疫は非倫理的」発言の是非 元厚労省医系技官、木村盛世氏に聞く

 欧米主要国では厳しい規制を緩和した後、ここにきて感染が再び急拡大しており、外出制限や飲食店などの営業禁止に逆戻りしている。

 感染症対策としてロックダウン(都市封鎖)のような抑圧策を選んだ場合、「効果のあるワクチンが出るまで続けないと、緩和すると再度感染が増えるという堂々めぐりになる」と木村氏は指摘する。

 欧米に比べて死者数や重症者数が大幅に少ない日本では、社会経済活動が徐々に戻りつつあるが、冬場に向けて感染再拡大の懸念は残る。来年3月の東京マラソンが同10月に延期されたほか、運動会や体育祭など学校行事の中止や規模縮小も相次いでいる。

 今後必要となる対策について木村氏は、「新型コロナウイルスの集団免疫は一定期間は保たれるとみられるが、かぜやインフルエンザなどのように再感染や変異も起こりうる。ICU(集中治療室)など重症者に対する医療資源の確保が重要だ。イベントや行事についても、たとえば40歳以下のみの参加など制限付きの実施も検討すべきではないか」と強調した。

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