「トランプ氏を評価することは反知性主義だ」という不可解 メディアはぜひ日本を主語にした大統領選報道を

 どうも、日本のメディアや一部知識人の間では「トランプ氏を少しでも評価することは反知性主義だ」と考えている節があります。トランプ氏の存在そのものが感情を刺激するのか、是々非々で評価せず徹底的に批判するのです。

 自国の政権の政策を批判するのは政権選択に関わるので当然ですが、これは他国の大統領選です。もちろん、日本の安全保障に大きく関わることですから詳細に報じるのは必要だと思いますが、なぜか一方に肩入れするような報道が目立ちます。それも、トランプ氏の個性をあげつらうばかりで、その政策と日本との関係性を報じるところが多くありません。

 本来、トランプ氏は「アメリカ・ファースト」を掲げていますから、海外に展開している米軍も未来永劫(えいごう)居続けるわけではなく、現に中東のように退いていく地域もあるわけです。

 しかし、日本の周辺でそれをやられては、対中国のパワーバランスを考えても非常にマズい。日本は政権が代わって、首脳同士の個人的関係でつなぎ留められるとはかぎらなくなりますから、「どう戦略的につなぎ留めていくか?」が重要です。その1つの解が「自由で開かれたインド太平洋戦略」であり、多国間で枠組みを作って米国をこの地域にコミットさせ続ける道でしょう。

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