米大統領選・現場をゆく(下)治安維持と人種差別 揺れる「法と秩序」  

黒人運動に厳しい目

 銃撃などの凶悪犯罪は、フロイド氏の事件が起きた中西部ミネソタ州ミネアポリスや、イリノイ州シカゴでも増えている。西部オレゴン州ポートランドでは過激勢力が一部の街区を長期にわたり不法占拠した。

 事態を受け、共和党のトランプ大統領(74)は「法と秩序の回復」を訴えて暴動を取り締まる立場を打ち出し、治安問題を重視する郊外の白人有権者層などへのアピールを図る。

 実際、治安の悪化などを背景に、白人有権者の間ではBLMに対する視線が厳しくなっている。

 調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、白人の間で「黒人の命は大切」を掲げるBLMの運動への支持率は6月時点で60%だったのが、9月の調査では45%に低下した。

 9月末にニューヨーク市で開かれた警察に対する支持集会に参加した白人男性の市職員、アンディ・ロサノ氏(60)もその一人だ。ロサノ氏は「人種差別を撤廃するのは大切だが、最近の警察への反発は行き過ぎだ。警察に理解があるトランプ氏が再選しなければ、街はさらに荒れる」と危機感を訴えた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ