トランプ米大統領が退院 ホワイトハウスで引き続き治療

 【ワシントン=黒瀬悦成】新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領(74)は5日、入院していたワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターを退院し、大統領専用ヘリで3日ぶりにホワイトハウスに戻った。トランプ氏は再選を目指す11月3日実施の大統領選で劣勢にあり、早期に公務に復帰して巻き返しを図りたい考えだ。

 トランプ氏は5日午後6時38分(日本時間6日午前7時38分)ごろ、水色のマスクにスーツ姿で医療センターの建物から歩いて姿を現し、報道陣に「本当にありがとう」と述べて右手の親指を突き上げた。

 医療センターを飛び立った専用ヘリは約8分間の飛行の後、ホワイトハウスの南庭に到着した。トランプ氏はマスクを外してホワイトハウスのポーチに立ち、敬礼して専用ヘリが飛び立つのを見送った。

 トランプ氏のコンリー主治医ら医師団が5日、記者会見で明らかにしたところによると、トランプ氏は過去72時間以上にわたり発熱がなく、血中の酸素濃度も正常だった。呼吸障害も訴えておらず、「この24時間で快方に向かい続け、病院が定める退院の基準を満たした」としている。

 コンリー氏は「大統領は危機を完全に脱したわけではない」としつつ、「臨床上の状態からみて安全に帰宅できる状態にある」と述べた。「ホワイトハウスでは、当センターと同じ医療行為を受けることができる。世界最高水準の医療を24時間体制で受けられる」とも指摘した。

 トランプ氏は医療センターで5日までの4日間にわたり治療薬「レムデシビル」の投与を受けた。最後となる5回目の投与は6日にホワイトハウスで行われる。医師団によると、トランプ氏は向こう7~10日間は自主隔離下で執務を行うことになるとみられる。

 トランプ氏は退院に際し、ツイッターで「気分は上々だ!新型コロナを恐れるな。(コロナに)自分の人生を支配されるな」とした上で「トランプ政権の下では本当に素晴らしい薬が開発され、知見も得られた。20年前よりも気分がいい!」と強調した。

 一方、ホワイトハウスでは5日、マクナニー大統領報道官の新型コロナ感染が確認されたほか、ロイター通信によるとホワイトハウス報道官室の職員2人の感染も判明した。

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