トランプ米大統領に手厚い投薬治療 未承認薬「特例使用」は病状深刻化懸念か

 【ワシントン=平田雄介】新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は、抗ウイルス薬「レムデシビル」や未承認薬の投与など手厚い投薬治療を受けている。2日の未承認薬投与は、ホワイトハウスが開発する米製薬会社に「特例使用」を求めた。トランプ氏は同日朝、高熱を発し酸素吸入を受けており、肺炎発症など病状の深刻化が懸念されていた様子がうかがえる。

 この未承認薬は「抗体カクテル」と呼ばれ、新型コロナを攻撃する2種類の抗体を組み合わせたもの。これまでの臨床試験(治験)では、症状が緩和され、体内のウイルス量が減るなど一定の効果が確認されているという。

 米CBSテレビは3日、開発元の製薬会社リジェネロンに「ホワイトハウスから特例使用の要請があった」と伝えた。米食品医薬品局(FDA)は、未承認薬の特例使用は「患者の命に危険があり、代わりとなる治療手段がないとき」と定めている。

 また、トランプ氏が3日に投与されたステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」は、英オックスフォード大などが、酸素治療を必要とする重症患者の生存率を高める効果があると確認。世界保健機関(WHO)は指針で「重篤で命の危険のある患者に対してのみ使用を推奨する」と定めている。

 トランプ氏にはこの他、症状の発現を抑える「ファモチジン」、免疫力を高めるとされる亜鉛やビタミンD、メラトニンなどが処方されている。

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