トランプ大統領が窮地 告発本出版の姪が「遺産詐取」で提訴

20年前の遺産相続トラブル

 同書によると、ことの発端は、メアリー氏の祖父(トランプ兄弟の父)で米ニューヨークの不動産王として知られたフレッド・トランプが、資産を子供らに渡すために施した“仕掛け”にあるという。

 〈祖父は子どもたちに利益を落とすために、1960年代にミッドランド・アソシエイツ社を創立し、子ども一人につき、〈サニーサイド・タワーズ〉を含む8棟の建物の15パーセントの所有権を与えた。完全な詐欺とまではいえないにしても、明らかに違法な資産譲渡だ。その目的は、正式な譲渡で課せられるはずの贈与税の大半を免れることだった〉(メアリー・トランプ『世界で最も危険な男』より)

 1999年に祖父フレッドが亡くなると、メアリー氏とその兄フリッツは、叔父たちから「祖父の遺言書にサインするようにと求められた」という。しかしそれは、孫であるメアリー氏と兄にとって見過ごせない内容だった。

 〈私と兄は、本来権利があるはずの相続権を奪われた。祖父は、父が生きていたら受け取れたであろう20パーセントの取り分を孫である私と兄に分配するのではなく、生きている4人の子どもたちに平等に分けてしまったのだ。孫に遺された遺産は私たちに分配されたが、それは叔父や伯母たちが相続した遺産に比べれば微々たるものだった。祖父の遺産全体から見ればきわめて少額だったために、私とフリッツには異議を唱える権利があった〉(同前)

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