中国共産党による人権侵害を世界が問題視! 「イスラム教の中国化」「中華民族共同体の意識」を日本は厳しく批判するべきだ

 ■目先の経済的利益に惑わされるな

 「中華民族共同体」における、「中華民族」の概念にも注意を要する。

 ここで漢民族と説いていないところが肝要だ。「中華民族」は「漢民族」よりも大きな概念であり、「漢民族」以外の民族も包摂する概念なのである。

 では、どの民族が、いかなる理由で「中華民族」に包摂されるのか。その点が非常に曖昧模糊(もこ)としている。重要なのは自分たちが「中華民族」との意識を有していなくとも、共産党政府が「中華民族」であると断ずれば、中華民族に包摂されてしまう危険性を孕(はら)んでいるという点だ。「中華民族」の名の下に民族浄化、文化破壊が是認されてしまう可能性が否定できないことが何とも恐ろしい。

 「自由」と「民主主義」「基本的人権」を守る諸国の一翼を担う日本は、国際社会と連携しつつ、こうした中国の人権を無視した暴虐な姿勢を厳しく批判していく必要がある。目先の経済的利益に惑わされ、大局を見失うようなことがあってはならないと肝に銘ずるべきであろう。

 ■岩田温(いわた・あつし) 

 1983年、静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院修士課程修了。拓殖大学客員研究員などを経て、現在、大和大学政治経済学部准教授。専攻は政治哲学。著書・共著に『「リベラル」という病』(彩図社)、『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)、『なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか』(扶桑社)など。ユーチューブで「岩田温チャンネル」を配信中。

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