米大統領選 各州の「選挙人」獲得競う 前回は得票数敗北でも当選

 米大統領選は、各州に配分された「大統領選挙人」計538人の獲得を争う。11月3日の有権者の投票で過半数270人を獲得した候補が勝利する。

 大統領選挙人制度は、交通や通信が不便だった時代の名残とされる。全米50州には、各州が連邦議会上下両院に有する議席と同数の選挙人が、首都ワシントン(コロンビア特別区)には3人が配分されている。

 大多数の州とワシントン(選挙人計529人分)では、その地域で得票1位の候補が、割り当てられた選挙人全員を獲得する「勝者総取り方式」を採用。このため全米の合計で得票数が少ない場合でも、獲得した選挙人が多ければ勝利する。2016年の前回選で、共和党候補のトランプ氏は、民主党候補のクリントン元国務長官と比べ、総得票数では約290万票下回ったが、選挙人306人を獲得して当選した。

 今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、郵便投票の利用者の急増が予想される。激戦州の中西部ミシガン州が投票用紙の必着日を投票日後の11月17日に設定するなど、結果判明まで数日から1~2週間かかるとの見方が出ている。

 順調に結果を確定できれば12月14日に選挙人が形式的に各州で投票し、来年1月6日の上下両院合同会議で開票されて次期正副大統領が正式に決まる。同20日、大統領就任式が連邦議会議事堂前で開かれ、次期大統領の4年間の任期がスタートする。(ワシントン 平田雄介)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ