世界を駆け巡った「トランプ氏感染」 マスクなしには冷ややか

 【ワシントン=平田雄介】2日、トランプ米大統領夫妻が新型コロナウイルスに感染したというニュースは瞬く間に全米と世界を駆け巡った。米国や海外のメディアはトップニュースで扱い、トランプ氏が感染防止のためのマスクを着けずに活動していたなどと伝えた。

 トランプ氏本人のツイッターに「陽性反応が出た」と投稿があったのは2日午前0時54分(日本時間同日午後1時54分)。コメント欄には「お二人の回復を祈っています」「神のご加護がありますように」などと二人を見舞う支持者の声が多数寄せられた。

 一方で、同氏が11月3日実施の大統領選に向けてマスクを着けずに選挙集会を開いたりしていたことから「感染は時間の問題と思っていた」という冷めた反応も。同氏の投稿を利用者が転載するリツイートは約1時間で20万件を超えた。

 米紙ワシントン・ポストなど新聞各社はウェブサイトのトップで速報。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「20万7千人の死者を出したコロナ禍のひどさを何カ月も軽視し、『収束が視野に入った』と主張した末の感染」「不安定さの中に米国の政治をほうり投げた」と厳しく批判した。

 深夜にも関わらず、地上波のテレビ局も有識者や記者の解説を交えて速報。CNNテレビやFOXニュースなど報道専門チャンネルは「トランプ氏感染」の話題で持ち切りになった。

 海外メディアでは、英BBCが「トランプ氏はマスク着用を忌避し、職務中にソーシャルディスタンス(社会的距離)を保っていなかった」と指摘。仏ニュース局フランス24は「感染防止の指針を無視する場面が目立ち、多くの米国民が危ぶんでいた」という米ワシントン駐在記者の声を紹介した。独国際放送ドイチェ・ウェレは「再選を目指す同氏の選挙活動は大混乱に陥る」と伝えた。

 露政府系メディアのロシア・トゥデイ(RT)や中東カタールの衛星テレビ局アルジャジーラも、トランプ氏のツイート内容や大統領専用機エアフォースワンで一緒に移動していた側近の感染が先に判明したなどと経過を詳細に伝えた。

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