台湾活動家が尖閣目指す 「領有権」主張も出航断念

 【基隆(台湾北部)=矢板明夫】台湾の親中派活動家らが30日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)への領有権を主張しようと、台湾北部の基隆から船で尖閣海域に向かおうとしたところ、海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)から船員証の不所持などを指摘され、出航を断念した。

 尖閣海域に向かおうとしたのは「世界華人保釣連盟」「愛国同心会」などの政治団体に所属する活動家ら約10人。石垣市が6月、尖閣諸島の住所地の地名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更した効力が10月1日に生じることに抗議するためだという。

 世界華人保釣連盟の台湾地区責任者、張夢祥氏は産経新聞の取材に対し「日本は台湾をいじめており、蔡英文政権は何もしない。われわれが立ち上がるしかない」と語った。張氏の名刺には、●(=登におおざと)小平和平基金発起人、中華周恩来研究会監事など複数の中国系団体の肩書が印刷されており、中国と深い関係があることを示唆している。

 張氏は、尖閣諸島沖の日本の領海で27日、海上保安庁の巡視船と台湾の漁船が接触したことについて「台湾の漁師の生活に大きな影響を与える乱暴な行為だ」と日本の対応を批判し「私たちは命を懸けて主権を守る決心を示す」と語った。

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