ラストベルトでトランプ人気に陰り 大統領選討論会場のオハイオ

 米大統領選の第1回討論会があった中西部オハイオ州は工業の衰退が続く「ラストベルト(さびた工業地帯)」にある。労働者の支持獲得を競うトランプ大統領とバイデン前副大統領の支持率は拮抗(きっこう)。州内を訪れると、一部有権者は決め手に欠く両候補間で揺れ動いていた。ただ、新型コロナウイルスで悪化した雇用の回復は鈍く、トランプ氏の人気には陰りもみえる。(オハイオ州トリード 塩原永久)

 「投票先はまだ決めていない。バイデン氏がよさそうだが、大統領に選ばれて本当に何か変わるのか…」

 オハイオ州北西部トリードの中心市街地で、「ティム」と名乗る白人男性(49)は諦め顔で話した。ともに「雇用重視」を掲げるトランプ、バイデン両候補に「違いがあるのか分からない」という。

 以前は検査施設で働いていたがコロナ禍で失職し、パートタイムで食いつないでいる。この日も職業安定所に立ち寄ったが、フルタイムの仕事は見つからなかったといい、「雇用はさんざんだ」と吐き捨てた。

 トランプ氏の乱暴な言動にうんざりし、バイデン氏支持に傾いたが「有色人種や女性票を目当てにハリス上院議員を副大統領候補にした」姿勢が気がかりで、さらに具体的な政策を聞いて投票先を決めるという。

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