イラン大統領「交渉強要できない」、国連総会でトランプ氏に対抗姿勢 

 【ニューヨーク=上塚真由】イランのロウハニ大統領は22日、国連総会のビデオ録画による一般討論演説で、核合意から離脱し、対イラン制裁を強化した米国に対し「われわれに交渉を強要することも、戦争を仕掛けることもできない」と述べ、対抗姿勢を鮮明にした。トランプ米政権の「最大限の圧力」政策が続く限りは、対話には応じない考えを改めて示した。

 ロウハニ師は、イランが「歴史上もっとも過酷な制裁」を受けていると指摘。そのうえで、米国で5月に黒人男性が白人警官に首を圧迫されて死亡した事件に言及し、「(制裁を受けて圧迫されている)イランの体験を思い起こさせた」と述べ、トランプ氏の対イラン強硬政策を非難した。

 米国は国連安全保障理事会で対イラン武器禁輸措置の延長を目指したが、15カ国中13カ国が賛同しなかった。ロウハニ師は、米国の試みを阻止した中国とロシアに対し「特別に」感謝するとした上で、「イランだけでなく、国際社会の勝利となった。(米国は)自ら招いた孤立に陥り、恥をかいた」と指摘した。

 また、「われわれは、米国の大統領選や国内政治の交渉カードではない」と述べ、トランプ氏は、イラン政策を自身の選挙の勝利のために利用しているとの認識を示した。ロウハニ師は「選挙後、どの政権になろうとも、イラン国家の抵抗に屈服するしかないだろう」と米国を強くけん制し、各国に対し「いまこそ、(米国の)いじめや傲慢さに『ノー』を突き付けるときだ」と訴えた。

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