米最高裁人事巡り対立激化 バイデン氏、延期要求

 米最高裁の女性判事ルース・ギンズバーグ氏の死去に伴う後任人事を巡り、11月の米大統領選で戦う共和党候補トランプ大統領と民主党候補バイデン前副大統領の対立が激化している。トランプ氏は週内にも後任指名に踏み切る構えだが、バイデン氏は20日の演説で、大統領選後に延期するよう改めて要求した。

 バイデン氏は東部フィラデルフィアで、大統領選の期日前投票などが始まっていると指摘し、この時期の後任指名を「米国民は支持しない」と強調。大統領選の勝者が指名すべきだと訴えた。最高裁判事は9人で構成する。トランプ氏が保守派を指名し上院が承認すれば、保守派6人に対してリベラル派3人となる。最高裁判事は終身制のため、リベラル派は長期にわたり保守派の優勢を許すことになると危機感を募らせる。

 トランプ氏の考えに沿って、上院で多数を握る与党共和党のトップ、マコネル院内総務も採決を急ぐ方針を示している。バイデン氏は演説で、共和党の上院議員に向け「良心に従ってほしい」と造反も呼び掛けた。定数100の上院で共和党は53人を占めているが、米メディアによると、このうちコリンズ、マカウスキ両議員が大統領選前の採決に懸念を表明。米議会も巻き込んだ攻防が激しさを増している。(共同)

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