中国軍が台湾海峡で実戦演習 18日から、米次官の訪台に反発

 【北京=西見由章】中国国防省の任国強報道官は18日の記者会見で、クラック米国務次官の台湾訪問を受けて、人民解放軍の東部戦区が同日から台湾海峡付近で実戦演習を開始したと発表した。「現在の台湾海峡情勢に対応し、国家主権と領土を守るために必要で正当な措置だ」と主張し、関係を強化している米国と台湾を軍事的に威嚇するための措置であることを事実上認めた。

 任氏は「最近、米国と(台湾の)民主進歩党当局は結託を強め、頻繁に騒ぎを引き起こしている」と非難。「人民解放軍は、あらゆる外部勢力の干渉や台湾独立に向けた行動を打ち砕く意志と自信、能力がある」と述べ、さらなる軍事圧力を示唆した。

 中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は17日、クラック氏の訪台について「米台間のいかなる公的往来にも断固反対する」と反発し、「必要な対応をとる」と報復措置を示唆していた。

 中国軍は8月にアザー米厚生長官が訪台した際にも「台湾独立勢力に著しく誤ったシグナルを出した」として台湾周辺で実戦演習を実施。9月に入っても台湾南西の防空識別圏に多数の軍用機を侵入させ、台湾への軍事圧力を強めている。

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