国連に響く「平和の鐘」 グテレス事務総長 紛争解決訴え、日本古来の技法「金継ぎ」に言及 

 【ニューヨーク=上塚真由】21日の「国際平和デー」を前に、米ニューヨークの国連本部で17日、敷地内の庭に設置されている「平和の鐘」を鳴らして世界各地の紛争解決を訴える式典が開かれた。

 式典には、国連のグテレス事務総長や日本の石兼公博国連大使らが参列。グテレス氏はあいさつで、器の割れや欠けを漆と金などで修復する日本古来の伝統技法「金継ぎ」に言及し、「金継ぎをすると、新品としての良さはなくなるが、新品より良くなる。分断され、ひびの入った世界にもこうした思いで向き合い、危機から抜け出し、より強くなろう」と述べ、鐘を1回突いて、国連の中庭に荘厳な音を響かせた。

 新型コロナ対策のために式典の参加者は限定され、国連の「平和の使者」として活躍するチェロ奏者、ヨーヨー・マさんはオンラインで演奏を披露した。

 平和の鐘は、愛媛県宇和島市長を務めた故中川千代治さんが、世界中の硬貨を使って鋳造。日本が国連に加盟する2年前の1954年に日本国連協会が国連に寄贈した。

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