山火事続発で「気候変動」論争 バイデン氏批判、トランプ氏反論

 【ワシントン=平田雄介】米西部カリフォルニア州など太平洋岸の各州で8月から山火事が続発し、乾燥や強風のせいで燃え広がっている。トランプ大統領は14日、同州を訪ね、当局者に「森林管理の徹底」を求めた。トランプ氏と11月3日実施の大統領選で対決する民主党の候補、バイデン前副大統領は演説で「トランプ氏は気候変動の否定論者。再選すれば山火事が続き、より多くの人が死ぬ」と批判した。

 カリフォルニア州では8月中旬に約1万4千の落雷が発生し、山火事が相次いだ。14日までの焼失面積は東京都の6倍近い約1万3000平方キロ、死者は24人に上った。オレゴン州では約3700平方キロが焼け、10人が死亡。ワシントン州でも2500平方キロ以上が燃え、少なくとも1人が犠牲になっている。

 カリフォルニア州を訪ねたトランプ氏は、200人超の被災者を救出した州兵7人を表彰。地元のニューサム知事から緊急支援に対する感謝の言葉を受けた。

 対策協議の場で、トランプ氏は「落ち葉や枯れ枝の除去など森林管理を徹底したか」と繰り返し質問。山火事の主な原因は「気候変動に伴う気温の上昇」と訴えた地元当局者に、「じきに涼しくなる」と反論する一幕があった。トランプ氏は地球温暖化に懐疑的で、米国は昨年11月、気候変動に関するパリ協定からの脱退を国連に通告した。

 一方、バイデン氏は地元の東部デラウェア州で演説し、トランプ氏を「山火事の放火犯」と非難した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ