ロシア・ベラルーシ首脳、混乱収束策協議へ 日曜デモで400人拘束

 【モスクワ=小野田雄一】ルカシェンコ大統領の再選が発表された大統領選への抗議が続くベラルーシの首都ミンスクで13日、大規模デモが起きた。日曜日のデモは5週連続。インタファクス通信によると、15万人以上が参加し、400人以上が拘束された。一方、ルカシェンコ氏は14日、ロシアを訪問し、プーチン露大統領と混乱収束策を協議する。両首脳の直接会談は選挙後初めて。

 デモ隊は8月9日の大統領選は不正だったと訴え、再選挙などを求めて行進。一部が大統領官邸に接近した。治安部隊は空中への警告射撃や拘束を行い、デモを強制排除。政権側はデモ側、治安部隊ともにけが人はなかったとしている。

 政権側は選挙直後の数日間のデモで6千人以上を拘束。欧米諸国からの批判を受け、以降は一時的に拘束を控えたが、最近は再び方針を変更。ここ数週間で1千人以上を拘束した。さらに大統領選に出馬した反体制派の女性候補、チハノフスカヤ氏の陣営が政権移行のために設立した「調整評議会」への圧力も強め、幹部らを拘束したり、国外退去させたりしている。

 圧力強化の背景には、ロシアが政権側を支持する姿勢を打ち出していることや、欧米側の制裁が一部高官への欧州連合(EU)渡航禁止など限定的なものにとどまっていることがあるとみられている。

 こうした中、ルカシェンコ氏は14日、露南部ソチでプーチン氏と会談する。ルカシェンコ氏はデモ側との対話を拒否する一方、「大統領権限の移譲・成立後の大統領選実施」を柱とする憲法改正を提案し、国民の反発を和らげたい考え。ロシアは欧米圏との緩衝地帯とみなすベラルーシの不安定化を懸念しており、プーチン氏もルカシェンコ氏の方針を支持する見通しだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ