米大統領選干渉でウクライナ議員ら4人に制裁 バイデン氏誹謗

 【ワシントン=住井亨介】米財務省は10日、11月の大統領選に干渉しようとしたとして、ロシアの情報当局と関係の深いウクライナの国会議員ら計4人を独自の制裁対象に指定した。米国内の資産が凍結され、米国人との取引が禁止される。米メディアによると、ウクライナの議員は大統領選の民主党候補、バイデン前副大統領に関する疑惑を拡大させる活動に関わっていたとされる。

 発表によると、ウクライナの議員アンドレイ・デルカッチ氏は、10年以上にわたりロシアの工作員として活動。少なくとも2019年終わりから今年中頃まで、「米当局者」に関する嘘や根拠のない情報を西側メディアに流したほか、今年5~7月には「米当局者」の信用をおとしめるため編集した音声データなどを公表した。

 財務省は「米当局者」の名前を明らかにしていないが、AP通信によると、デルカッチ氏は今年5月、バイデン氏が副大統領時代にウクライナのポロシェンコ大統領(当時)と電話会談した際の音声を編集して公表しており、バイデン氏とみられる。

 デルカッチ氏は、バイデン氏の息子が役員を務めていたウクライナのガス会社に関する汚職捜査について、バイデン氏がウクライナ当局に圧力をかけたとする根拠のない情報を拡散させていた。

 ムニューシン財務長官は声明で「米国はあらゆる手立てでロシアの偽情報の活動に対抗するとともに、わが国の選挙システムの信頼性を維持し続ける」と強調。米情報当局は、ロシアや中国、イランが大統領選に影響を与える工作を強めているとして警戒している。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ